学生も卒業し、無茶な飲み方はしなくなった頃、25歳の頃。
街で酔いつぶれている美しい身なりのお姉様を見かけた。
正直、醜かった。
お化粧バッチリで、綺麗な服を着ていて、普通にしてたらきれいな人なのに、酔いつぶれて、友達に両脇を抱えられている様はヒドいものだった。
それ以来「酒に飲んでも飲まれるな」を肝に銘じて飲んでいる。一応。
そうは言っても酒飲みは酒を飲み始めるとそんな誓いは忘れてしまうもので、その後、現在に至まで、度々酒に飲まれてしまっているのは言うまでもない。
なんでかなぁ。
後日、酔っていた自分を思い返してひとり赤面して悶絶したことは数えきれない。
それなら、いっそのこと、記憶がなくなるまで飲んだ方が良かったと思ったりする。
あぁ、美味しい日本酒が飲みたい。