人見知りだからお酒が飲めてよかった

私は親戚が病気なんじゃないかと言うぐらい人見知りだ。それは、とうとう、ついに、大人になった現在まで直らなかった。治る?直る?この場合、どっちなんだろう。

私が人見知りな理由はいくつかある
  1. 私なんぞに話しかけられても迷惑でしょう
  2. 私なんぞが話しかけたら不愉快でしょう
  3. 当たり障りない、心ない会話なんかしたくないでしょう
  4. 声が驚異的に通らないから話しかけたくない
主だったところはこんな感じ。
よく言えば思慮深いのですよ、私。
大人はむやみに当たり障りない会話をして場をもたす。例えば、天気の話とか。当たり前のことを当たり前に話す。サラリーマンってたいへんだなと思う。

会社の飲み会でも困る。例えば十数人の飲み会の隅の方で、私と私と仲良しの子とプラス一名の3人で楽しくおしゃべりをしていたとする。私はそのプラス一名とは全然仲良くない。でも、友だちがいて、上手く会話を回してくれることで、楽しく過ごすことができる。プラス一名さんも楽しそうだ。

ところが、友だちがトイレで席を外すと、急に気まずい雰囲気が漂い出す。さっきまで楽しく話していたのに、もう見知らぬ二人になってしまう。

そのぎこちなさと言ったら、別れた男女が偶然ばったり合コンで出会ってしまったような気まずさだ。

沈黙を埋めるために飲む。焦って適当に話しかけるが、会話はぶつ切りになって続かない。また、飲む。早く酔ってしまいたい。酔ってしまえば、多少会話は弾む。くだらないことも言えるようになるし。お酒が飲めてよかったなと本当に思う。

お酒が飲めなければ、会社の飲み会なんて苦痛でしかないと思う。もし、私がアルコールを受け付けない体だったり、お酒を美味しいと思えなかったりしたら、今よりもっと大変な人生だったかもしれない。

元々、人付き合いがいい方ではないし、友だちも少ないけれど、飲みに誘ってくれる友だちがいるから出かけることもあるし。

お酒で失敗することもあったけど、お酒が飲めてよかったと思う。